こんにちは。トシです。
2019年3月に行った私の短い旅は、結果から言うと17日間で「一生の宝」を手にすることになりました。
初回は私が旅をしようと思ったきっかけに触れながら、短期間での日本一周は可能なのか、実現のためにどのような準備をしたのかについて書いていきます。
日本一周のきっかけ
私の場合、きっかけは転職でした。まずその頃の実際の流れを簡単にまとめるとこんな感じです。
2月21日~ | 休暇スタート |
~3月7日 | 引っ越し関係、旅準備、送別会等 |
~3月23日 | 日本一周車中泊旅 |
3月29日 | 最終出社 |
3月31日 | 退職 |
4月1日 | 新職場入社 |
日本一周をする方は会社を辞めてからだったり、フリーの仕事をしながら旅をしている人が多いと思いますが、私の場合は転職前に25日分の有給休暇を取得して旅をしました。
当初の予定では、3月1日から出発の予定で全て段取りしていましたが、ありがたいことに送別会を沢山開催していただいたので全て参加し、その結果として17日間という日数になりました。
30秒で決断 グーグルマップ検索から始まった
さて、そもそもなぜ日本一周しようと思ったかというと思い付きです。
もともと日本各地を自分の目で見て感じたいとは思っていましたが、何気なく地図アプリを見ていたときに、自分の地元宮城から車で行ける中で一番遠そうな鹿児島県までの経路検索をしたら、22時間(有料道路・高速道路使用)という結果が出て「1日で行けるなら余裕じゃん!」という非常に頭の弱い考えのもと即決断しました。
1日にどれくらい走れたか?
実際には、各地を多少観光しながら体調管理もして楽しく連日移動できる1日の限界は、私の場合400㎞程度でした。観光のための小移動などもあるので運転時間は長くなりがちですが、長距離が6時間くらい続くと腰が痛くなってきました。
無理すると後悔も
腰が痛くなると夜寝るときに後悔します。基本的に車中泊なので車種や設備にもよりますが完全なフラットではなく、腰が気になって寝れなかったり、痛みが取れず長引いたりしました。
病気になったり体を痛めたりすると旅自体が楽しめなくなってしまいますので、限界を感じる前に楽しめる範囲で無理のない移動計画があるとより良いのではないかと感じました。(私の場合ほぼ行き当たりばったりでしたが…)
出発前の準備
次に、出発前にどんな準備をしたのかざっくりお話します。
目的地
まずは目的地を決めました。
日本一周とは言っても、17日間で47都道府県を回るには、単純計算で沖縄と北海道を含めて1日に3県近く周らなければいけません。走りメインで行くのであれば可能なのかもしれませんが、私の場合観光メインで考えていましたので訪れる場所を限定することにしました。
そこで、沖縄・北海道と今までに行ったことのある都府県を除く32県を目的地にしました。
予算
予算はガソリン、食費、観光、有料道路等すべて含めてざっくり30万円程度を見込んでいました。
車の整備だけで10万円以上かかっていますが、旅自体は予算内で収まりました。特に節約せずにこの結果なので意識すればもっと削減することは十分可能だと思います。
このぐらいで収まったのは、日数が少ないことと、車中泊したことが大きな要因だと思いますが、この辺に関しては後日別記事で詳しくまとめていますので読んでみてください。
宿泊方法
もともと趣味の釣りで遠征した際など車中泊をしたことはありましたが数えるほどで、時期も夏・秋ごろの気候が安定しているときだったので、寝袋すら持っていませんでした。なのになぜ車中泊にしたかというと、
- 宿代を節約できる
- 自由度が高い
基本的には道の駅などで無料で休憩できるため宿泊費がかかりません。 車中泊用の駐車場やキャンプ場など有料の場所もありますが、ホテル代よりは安いです。
一番の理由は自由度が高いということです。何日にどこにいるかも分からないし、目的地がホテルのある場所とは限りません。特に今回は風景を見て写真を撮りたかったので、例えば朝日の写真を撮りたいときに撮影スポットの近くで泊まれるというのは大きなメリットでした。
やってみると非現実感と何とも言えないわくわくがあって楽しいです。(笑)
ちなみにお風呂は、各地の温泉に入るか、全国に展開している24時間営業のジムに入会していたので、そこでシャワーを浴びて過ごしていました。
車の点検・整備
今回の旅では、宿泊も移動も車に頼りっきりになり、ほとんどの時間を車で過ごしますので、車の整備は最優先事項でした。
- バッテリーの交換
- タイヤの交換
- ディーラーでの点検・整備
- ドライブレコーダーの取り付け
バッテリーの交換
バッテリーは、車のシガーソケットに接続して100Vコンセントが使えるようにするインバーターを使用したり、エアコンを使用したりバッテリーの負担が大きくなるので、トラブルの無いようにできるだけ良いものを選びました。
タイヤの交換
タイヤは時期的に3月ということでスタッドレスタイヤを新調しました。標高が高いところを走ると路面凍結していることが多々ありましたので結果的に正解でした。命を預ける重要パーツだと思いますのでこれもまたできるだけ良いものにしました。また、燃費と快適性を少しでも良くするためにインチダウンして扁平率を高め、幅も少し狭いものに変更しました。※車屋さんと相談しながら選びました。
ディーラーでの点検・整備
普段乗っていて特に不具合などはありませんでしたが、オイル交換も含めて念のため出発直前にディーラーで点検してもらいました。直前とは言っても部品交換が必要な可能性も考えて約1か月前に入庫しました。
ドライブレコーダーの取り付け
車載カメラの必要性は今更説明するまでもないと思いますが、知らない道を走るとか、車中泊をするのは普段よりリスクがありますので付けた方が安心です。運転中の風景を動画で記録する目的もあったのですが、SDの容量不足と保存を面倒くさがりほとんど消えてしまいました…
各種申し込み
JAF入会
ここまで車の点検・整備をしてきましたが、もしも何らかのトラブルが起きた時のためにJAFに入会しました。もちろんお世話にならないのが一番ですのでお守りとだと思っています。
ETCカード作成
極力下道を走りたいのですが、日数が少ないので時には有料道路を使用すると思いETCカードを作りました。終わってみると結構使っていました。
持ち物
持ち物は極力減らしたかったのですが、結局一人寝るのがやっとなくらいの物量でした。上の写真はごく一部で、この他に着替え、クーラーボックス、キャンプ道具、マットレスなどまだたくさんあります。
持ち物に関しては別記事で後日詳しく紹介したいと思います。
人生初の遺書
車でも自転車でも徒歩でも、長期間旅に出るということは事件や事故に遭うリスクは普段の生活よりも格段に高いうえに、もしも重篤になった場合すぐに家族と会うこともできません。 そのため出発の前日に、人生で初めて遺書を書きました。
今まで考えたことがなかった、自分がこの世からいなくなった世界を想像してみたわけですが、かなり切ないです…(笑)と同時に色々な人に支えられて生きてるんだなと改めて実感して、そんな尊い人たちを悲しませないためにも絶対に無事に帰って来よう!と自然と思えてきました。
この経験はとても新鮮で、旅の最中も遺書を書いているときのことを思い出すと、安全運転をキープすることができましたので、そういった意味でも書く意味があったなと思います。
まとめ
ここまできっかけと準備について色々と書いてきましたが、実際に旅をして思うのは、旅に決まりはないんだなということです。かっこいいことを言いたいわけではなく、人によって状況や目的が違うのでそれぞれのスタイルがあって当然ということです。
それこそが楽しみのひとつではないかと私は思います。同じ経験をしている人はひとりとしていないからこそ、常に新鮮な経験ができるし、他の人の経験談が聞きたくなります。
私のように思い付きで行き当たりばったりの旅をしても楽しめる訳ですから、意外とハードルは高くないのかもしれません。
つたない文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。